ラクティブ六本木では、六本木で開催中のアートイベントの情報を開催日順にご案内しております。
六本木では、デザイン・アートのイベントが常にあちらこちらで開催されております。
心を豊かにするアートイベントにぜひ足をお運び下さい。作品開催中のイベントの詳細情報は、各施設までお問い合わせください。
NACT View 04 和田礼治郎
FORBIDDEN FRUIT

2024年1月24日(水)〜6月10日(月)
国立新美術館では2022年より新規事業として美術館のパブリックスペースを使った小企画シリーズ「NACT View」を開始しました。黒川紀章氏が設計した建築は、スペクタクルでありつつ、細部にまで意匠が凝らされています。多くの人が憩い、通り抜ける広場のようなパブリックスペースで、多くの皆さまに楽しんでいただけるよう、若手から中堅の美術家、デザイナー、建築家、映像作家を招聘し、現代の多様な表現をご紹介します。 1977年に日本の広島で生まれ、現在はドイツのベルリンで活動する彫刻家・和田礼治郎は、物理的な現象や力学による独自の手法を通じて、宇宙、生命、時間などの形而上学的な主題に取り組んでいます。水面にガラス製モジュールを浮かべた《ISOLA》、果実の腐敗の痕跡が真鍮板の上に抽象的な構図を生み出す《VANITAS》、時間の経過を暗示する液体としてのワインを用いた《SCARLET》、生の果実が空中に浮かぶ《STILL LIFE》などによって、国内外で評価を確立してきました。和田は時に環境に直接的に介入し、多次元的な配置が特徴的なその彫刻作品は、見る者の知覚と作品が置かれた空間に作用を及ぼします。本展において和田は、《FORBIDDEN FRUIT》を展示します。
https://www.nact.jp/exhibition_special/2024/nactview-04/index.html
マティス 自由なフォルム
2024年2月14日(水)〜5月27日(月)
20世紀最大の巨匠の一人アンリ・マティス(1869-1954)。大胆な色彩表現が特徴であるフォーヴィスムの中心人物として20世紀初頭、パリで頭角を現します。後半生を過ごすこととなるニースでは、アトリエで様々なモデルやオブジェを精力的に描く一方で、マティスは色が塗られた紙をはさみで切り取り、それを紙に貼り付ける技法「切り紙絵」に取り組みます。 本展はフランスのニース市マティス美術館の所蔵作品を中心に、切り紙絵に焦点を当てながら、絵画、彫刻、素描、版画、テキスタイル等の作品やマティス旧蔵のオブジェ等を紹介するものです。切り紙絵が日本でまとめて展示されることはきわめて稀で、マティスの記念碑的な表現方法に触れる貴重な機会となるでしょう。 (※本展は当初 2021年に開催を予定していましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により開催を延期していました。)
https://matisse2024.jp/
遠距離現在 Universal / Remote
2024年3月6日(水) 〜 2024年6月3日(月)
パンデミックをきっかけに考えるようになった社会の在り方、その中の私たちの暮らしや労働など、様々な事象を現代美術を通して考察する展覧会です。全世界規模の「Pan-」と、非対面の遠隔操作「リモート」の2つの視点から、グローバル資本主義や社会のデジタル化といった現代美術における従来のテーマを新たに捉えなおします。過剰な監視システムや精密なテクノロジーのもたらす滑稽さ、その中で生きる人間の深い孤独を感じさせる作品群は、今の時代、またポストコロナ時代の世界と真摯に向き合うものです。
https://www.nact.jp/exhibition_special/2024/universalremote/index.html
絵のアティテューズ
―― 荒川ナッシュ医(仮)

2024年10月30日(水) 〜 2024年12月16日(月)
本展は、2000年代以降に主にニューヨークで様々な画家が描いた絵画と、荒川ナッシュ医(Ei Arakawa-Nash)による展覧会です。様々なアーティストと共同作業を続ける荒川ナッシュは、「私」という主体を再定義し、アートの不確かさをグループ・パフォーマンスとして表現してきました。ストロークはシナリオに、キャンバスは役者に、色彩は音楽へと変容します。コンセプチュアルかつ祝祭的なパフォーマンスによって、鑑賞者は絵画との新しい関係を育みます。 荒川ナッシュ医は1977年福島県生まれ、1998 年よりニューヨークを、2019年よりロサンゼルスを拠点に活動するパフォーマンス作家です。パフォーマンスはアーティストをはじめとする多彩な人々との共同作業によって生まれます。彼/彼女らが演者としてパフォーマンスに参加することもあれば、彼/彼女らの作品がパフォーマンスに登場することもあります。荒川ナッシュの作品は、アーティストや鑑賞者との共同作業を通じて成立します。 近年の主なパフォーマンスと展覧会は次の通り。タービン・ホール、テート・モダン(ロンドン、2021年)、アーティスツ・スペース(ニューヨーク、2021年)、ホノルル・ビエンナーレ(2019年)、ラインラント&ヴェストファーレン芸術協会 (デュッセルドルフ、2018年)、ミュンスター彫刻プロジェクト(2017年)、ルートヴィヒ美術館(ケルン、2017年)、ベルリン・ビエンナーレ(2016年)、光州ビエンナーレ(2014年)、ホイットニー・ビエンナーレ(ニューヨーク、2014年)、カーネギー・インターナショナル(ピッツバーグ、2013年)、ニューヨーク近代美術館(2012年)
https://www.nact.jp/exhibition_special/2024/eiarakawanash/index.html
CLAMP展
2024年7月 3日(水) 〜 9月23日(月・休)
少年漫画、少女漫画、青年漫画、と幅広いジャンルにおいて多様な作品を世に送り出してきた女性4人の創作集団CLAMPによる活動の軌跡をたどる原画展を開催いたします。出版社や掲載雑誌を横断して、デビューから現在までの作品を、漫画原稿を中心に展示します。CLAMPがこれまでの作品を通して年齢・性別・国を超えて読者たちを魅了し、届けてきたメッセージをいま、改めて紐解く大規模展覧会です。
https://www.clamp-ex.jp
MAMコレクション017:
さわひらき

2023年10月18日(水)〜 2024年3月31日(日)
さわひらき(1977年石川県生まれ、ロンドン在住)は、キャリア初期から深層心理や夢、また記憶の領域に強い関心を抱いており、これまで現実と虚構が織りなす幻想的な映像作品を国内外の展覧会で発表しています。複数の映像を使ったマルチスクリーンによって巧みに構成された展示空間は、視覚的に鑑賞者を魅了しながら自身の身体性を意識させるものであり、人々の記憶と感情と感覚が絡みあう豊かな内的世界を表現します。 「MAMコレクション017」では、6チャンネルの映像インスタレーション作品《Hako》(2007年)を紹介します。本作のタイトルである「はこ」は、心理療法の技法である箱庭療法に由来します。箱庭療法では、患者が自由にミニチュアや玩具を砂箱に配置することで、言葉では説明できない心の状態を立体的なイメージとしてつくり、無意識内に存在する自己治癒力を高めることを目的としています。本作では、人の気配がする住家、砂浜の観覧車、港の夜空に煌めく花火、深い森林に佇む神社などの映像が直立するスクリーンに投影されます。どこか親しみを感じさせるサウンドとともに、人々が記憶の深部に閉ざしてしまったようなイメージがシンクロ再生され、ひとつの情景へと統合されます。 本展では、《Hako》の着想源となった箱庭療法の世界観を表現するために再構成されたバージョンを展示します。同時に、夢を喰う羊を描いたドローイングと、踊り子の残像を次々に重ね合わせてゆく映像作品もあわせて紹介します。それぞれの作品が共鳴し合うことで、無意識と意識、夢と現(うつつ)が交差する風景へと鑑賞者を誘います。
https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/mamcollection017/index.html
私たちのエコロジー
2023年10月18日(水)〜 2024年3月31日(日)
産業革命以降人類が地球に与えた影響は、それ以前の数万年単位の地質学的変化に匹敵すると言われています。環境危機は喫緊の問題であり、現在、国際的なアートシーンにおいても重要なテーマとして多くの展覧会が開催されています。
今日の環境危機を引き起こした人間中心主義を脱し、私たち人間と他のすべての存在との新たな関係性を構築する、持続可能な未来の可能性は残されているのでしょうか。本展では「エコロジー」を調和や循環として広く捉え、人間同士のコミュニティ、人間をも含む生態系、人間が認知できない世界の在り様も包含する新しい「循環」の在り方について考えます。タイトルの「私たちのエコロジー」は、私たちとは誰か、地球環境が誰のものなのか、という問いも投げかけています。
展示では、歴史的な作品から本展のための新作まで多様な作品を紹介します。例えば、地球温暖化と経済格差への抗議として、アグネス・ディーンズが資本主義を象徴するニューヨークのマンハッタンに小麦畑を出現させた1982年の作品は、今日の世界を見つめ直す機会を提供してくれます。また、高度経済成長の裏で環境汚染が問題となった1950〜70年代の日本で制作・発表されたアートを再検証し、現在の環境問題を日本という立ち位置からも見つめ直します。さらに、森美術館をひとつの環境と捉え、可能な限り輸送を減らし、資源を再生利用するなど、エコロジカルな展覧会制作を試みます。
本展は、現代アートとアーティストたちがどのように環境問題に関わってきたか、関わることができるのかを考察しながら、地球全体の持続可能な未来の残された可能性を探求しようとするものです。
https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/eco/index.html
MUCA展 ICONS of Urban Art
〜バンクシーからカウズまで〜

2024年3月15日(金)〜2024年6月2日(日)
ドイツ・ミュンヘンの中心部にある変電所跡地に所在し、アーバン・アートや現代アートにおける20・21世紀の最も有名なアーティストの作品を展示しているMUCA。2016年の開館以来、アーバン・アートの分野での作品収集の第一人者として、1,200点以上の作品を収蔵しています。本展は大分を皮切りに、京都に続く巡回展で、世界でアート作品が注目を集めるバンクシー、ファッションの世界にも作品を通して影響を広げるカウズ、伝説的なグラフィティアーティスト、バリー・マッギーを始め、アーバン・アートのジャンルを切り開いてきた10名の作家にスポットを当て、日本初公開の作品を含む約70点をご紹介します。現代の都市空間で発達した新しいアート・視覚芸術として、壁や建物、道路や橋などの公共の場所にアートを描き、時に政治的、社会的なメッセージを人々に訴えかけるアーバン・アート。そのアイコンとも言える先駆者たちの数々の作品にご期待ください。
https://www.mucaexhibition.jp/
さくらももこ展
2024年10月5日(土)〜 2025年1月5日(日)
この度、まんが家、エッセイスト、作詞家、脚本家といくつもの顔を持ち、新しいキャラクターやエッセイを次々と生み出し続けた稀代のアーティスト、さくらももこ先生の展覧会を開催いたします。 1986年に連載を開始し、90年のアニメ化以来、大人から子供まで誰からも愛される国民的まんがとなった『ちびまる子ちゃん』。続いて91年に刊行したデビューエッセイ『もものかんづめ』は250万部を超える大ベストセラーに。本展覧会では、代表作の数々を、直筆原稿やカラー原画とともにこれまでにないボリュームでご紹介します。 "描く"ことと"書く"ことを楽しみつくし多忙を極める一方、季節のうつろいや小さな日常をこよなく愛したさくらももこ先生。その全魅力をあますことなくお届けする展覧会となっています。 いまもなお輝き続ける、その感性に迫る展覧会に、是非お越しください。
https://sakuramomoko-ten.com/
フラワーアートアワード2024 in TOKYO MIDTOWN
2024年2月17日(土)〜4月7日(日)
Flower Art Award は、24年の歴史を持ち、革新的なアイデアで豊かな明日を創造する気鋭のフラワーアーティストを支援し国際舞台へ送り出すアートコンペです。2010年より東京ミッドタウンのパブリックスペースを舞台にイベントを展開し、5組の世界チャンピオンを輩出するなど注目されています。21世紀テクノロジーやSNSの急速な進歩による差異と多様性の世界で我々が普遍性を共有するツールとして「花」には多くの可能性があります。イベントではフランスで開催される"CNCOURS INTERNATIONAL D'ART FLORAL DE DOUE EN ANJOU 2024"日本代表選考会を中心に「フレッシャーズ作品」「花贈り」、「ショーケースアート」、「映像」のコンペを開催し優れたフラワーアーティストを広く紹介してまいります。
https://faa2024.com/
オラファー・エリアソン展
2023年11月24日(金)〜 2024年3月31日(日)
「麻布台ヒルズギャラリー」では、2023年11月24日(金)から2024年3月31日(日)まで、開館記念展として「オラファー・エリアソン展:相互に繋がりあう瞬間が協和する周期」を開催します。 アイスランド系デンマーク人であるオラファー・エリアソンは、私たちを取り巻く世界との関わり方に疑問を投げかけ、再考をうながす作品で知られ、近年は気候変動などの社会的課題への積極的な取り組みでも世界的に注目されているアーティストです。エリアソンの作品は、知覚、身体化された体験、エコロジーへの関心を原動力とし、自然現象やその要素である色彩、光、動きを用いて、鑑賞者を新たな知覚体験へ誘います。人間と自然環境との間に生じるもつれに焦点を当て、未来を形作る上で私たちが共有する責任について問いかけています。美術館やギャラリーの枠を超えるエリアソンの実践は、インスタレーション、絵画、彫刻、写真のほか、建築、公共空間との関わり、美術教育、政策立案、気候変動対策など多岐にわたります。
https://www.azabudai-hills.com/azabudaihillsgallery/sp/olafureliasson-ex/

四百年遠忌記念特別展 大名茶人 
織田有楽斎

2024年1月31日(水)〜3月24日(日)
有楽斎(うらくさい)こと織田長益は天文16年(1547)に織田信秀の子、織田信長の弟として生まれました。武将として活躍し、晩年には京都・建仁寺の塔頭「正伝院」を再興、隠棲します。正伝院内に有楽斎が建てた茶室「如庵」は国宝に指定され、現在は愛知県犬山市の有楽苑内にあり、各地に如庵の写しが造られています。正伝院は明治時代に「正伝永源院」と寺名を改め、いまに至るまで有楽斎ゆかりの貴重な文化財を伝えています。
しかし茶人・有楽斎として名高い一方、武士・長益には悲観的なイメージも伴います。天正10年(1582)に起きた本能寺の変では、二条御所に籠る長益の主君・信忠(信長の長男)が自害したにもかかわらず、長益は御所を脱出したことから、京の人々には「逃げた(男)」と揶揄されました。さらにその後、信雄(信長の次男)に仕え、徳川家康と豊臣秀吉の講和を調整するなど存在感を示したものの、信雄が改易されると今度は秀吉の御伽衆に加わります。関ヶ原の戦いでは東軍として参戦し、戦後も豊臣家に仕えましたが、大坂夏の陣の前には家康の許可を得て主君から離れました。
信長、秀吉、家康の三天下人に仕えて時流を乗り切り、晩年を京で過ごした織田有楽斎の心中には、どのような思いがあったのでしょうか。本展覧会は、2021年に400年遠忌を迎えた織田有楽斎という人物を、いま一度総合的に捉えなおそうと構成したものです。
https://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2024_1/index.html
光の魔術師 緑川洋一
「瀬戸内のメルヘン」

2024年1月4日(木)〜3月27日(水)
フジフイルム スクエア 写真歴史博物館では、「光の魔術師」や「色彩の魔術師」と称された戦後日本を代表する写真作家、緑川洋一の作品展を開催します。 生涯を岡山で過ごした緑川洋一(1915−2001)は、常に新しい表現を目指した先駆的な写真家です。太平洋戦争中から記録的なルポルタージュを手掛けていましたが、1950年代になると多重露光、長時間露光、モンタージュ、特殊なフィルム現像、そしてフィルターワークなどあらゆる技法を駆使して、現実の風景をメルヘンの世界へと昇華させていきました。特に、カラーフィルムが一般的でなかった1960年代初頭から色彩表現を意欲的に追求。その成果である写真集『瀬戸内海』(美術出版社、1962年)は日本写真批評家協会賞作家賞、日本写真協会作家賞などを受賞しています。 その後日本全国の国立公園や皇居の庭園をテーマとした、スケールの大きな風景作品も発表し、生涯に出版した写真集は70冊以上に上りました。なかでも瀬戸内海を舞台にした作品は質・量ともに群を抜いています。世界のどこよりも「この瀬戸内海が一番美しい」※と語ったとおり、緑川のきわめてユニークで実験的な表現の多くも、幼いころから眺め続けたこの海を舞台に生まれたのです。 本展はその瀬戸内海のカラー写真のシリーズを中心に、初期のモノクロ作品と、晩年の『花あそび』(東方出版、1998年)のイメージを加えて構成いたします。最新のデジタル技術を使ってオリジナルフィルムから新たに作成した銀写真プリントで、緑川が写真で描いたメルヘンの世界がよみがえります。
https://fujifilmsquare.jp/exhibition/240104_05.html
第21回 港区観光フォトコンテスト
2024年3月29日(金)〜4月24日(水)
港区内の名所・旧跡、四季の風物詩から隠れたスポットまで、写真を通じて港区の魅力を再発見することを目的とした「港区観光フォトコンテスト」は、今年で21回目を迎えます。
「一般部門」と中学生・高校生を対象とした「フォトコン甲子園部門」の2部門で作品を募集。
写真家・織作峰子氏を委員長とする審査会によって選出された23点の入賞作品を展示します。
入賞作品は、港区観光協会ホームページ(https://visit-minato-city.tokyo)にも掲載し、港区観光インフォメーションセンター(札の辻スクエア)においても、順次展示予定です(展示期間は未定)。
https://fujifilmsquare.jp/exhibition/240329_04.html
「第62回 富士フイルムフォトコンテスト」入賞作品発表展
2024年4月12日(金)〜4月24日(水)
「富士フイルムフォトコンテスト」は、1950年に第1回が開催されて以来、半世紀以上の歴史を刻む、国内でも有数のフォトコンテストです。例年、腕に自信のある写真愛好家の皆さまはもちろん、独自の感性や想像力を活かした作品作りに取り組む若手の写真愛好家の皆さまにご応募いただいています。 「第62回 富士フイルムフォトコンテスト」には、全国より23,032点の作品をご応募いただき、厳正な審査を経て171点の入賞作品が決定いたしました。本コンテストは、自由写真部門、ネイチャーフォト部門、組写真部門、アンダー39部門(2023年10月末現在39歳以下の応募者が対象)の4部門からなり、各部門とも、撮影者の技術と感性豊かな作品が数多く寄せられました。 入賞作品展では、171点の多彩な表現を体感いただけるよう、富士フイルムの最高品質の銀写真プリントで展示しますので、写真の力、素晴らしさをご覧ください。
https://fujifilmsquare.jp/exhibition/240412_01.html
東京ミッドタウン・デザインハブ 第107回企画展
「PROGETTAZIONE (プロジェッタツィオーネ) イタリアから日本へ
明日を耕す控えめな創造力」

2024年3月22日(金)〜5月6日(月祝)
城谷耕生が1990年代のイタリアでアキッレ・カスティリオーニ、エンツォ・マーリから直接学んだ、第二次大戦後のイタリアに開花したPROGETTAZIONEと呼ばれたイタリアのデザイン哲学と方法論を軸に、これから求められるデザインを探る。第一部では、イタリアでPROGETTAZIONEを学んだ城谷耕生が、帰郷後その核心である「控えめな創造力(humble creativity)」を実に忠実に日本に移植していった足跡を、九州の伝統工芸の職人との関わりや、生活とデザイン活動の拠点とした故郷の雲仙市小浜町での活動を通して紹介する。 第二部では、まるで直接学んだかのように「控えめな創造力」で地域を耕す日本の4地域(常滑・奥能登・生駒・福井)の4組のデザイナーの活動とその結実を紹介する。城谷のようにイタリアでの経験がないにも関わらずそれぞれが発揮しているこの「控えめな創造力」の現代性と意味を問う。
https://www.designhub.jp/exhibitions/progettazione2024
能作文徳+常山未央展:都市菌(としきのこ)
――複数種の網目としての建築

2024年1月18日(木)〜2024年3月24日(日)
TOTOギャラリー・間では、「能作文徳+常山未央展:都市菌(としきのこ)――複数種の網目としての建築」を開催します。 能作、常山両氏は、建築設計や論考執筆に加え、国内外の大学を拠点に、建築と都市と生態系の関係性リサーチを続けてきました。自宅兼事務所の「西大井のあな」では、鉄骨造の中古住宅に光と熱が循環する孔を開け、コンクリートで覆われた外構を自分達の手ではつり、土中改善を行うなど、エコロジカルな視点で改修しています。そこは他で得た学びを実験し、次のプロジェクトへと展開させる実践の場となっています。彼らが「URBAN WILD ECOLOGY」と呼ぶ、こうした都市の中に野生を取り戻す取り組みに加え、近年では石場建てや木組などの伝統知、 藁や土壁といった土に還る素材を積極的に設計に取り入れています。 彼らは都市を、「人間の手が入った多様な生物が暮らす居住域」だと言います。課題を抱える現代の都市の一部を分解し、その養分を吸収し、菌(きのこ)のように成長する。そんな腐敗と再生の網目の結節点として建築を捉え、野生や伝統知を手に、網目に切り込みを入れつなぎ直すことにより、複数種のネットワークを構築しようとしています。 本展は、「西大井のあな」のさらなる改修案や、最新作「秋谷スマートハウス」をはじめとするプロジェクトの断面図や模型などを通じて、網目をつなぎ直すために誰もが真似できる小さな試行錯誤を共有する試みです。その先に、人新世と呼ばれる時代における建築の可能性やビジョンを感じ取っていただければ幸いです。
https://jp.toto.com/gallerma/ex240118/index.htm
企画展 ライトアップ木島櫻谷
四季連作大屏風と沁みる「生写し」

2024年3月16日(土)〜5月12日(日)
大正6年に大阪天王寺の茶臼山に竣工した住友家本邸を飾るために描かれた木島櫻谷の「四季連作屏風」を全点公開。上質な金地にそれぞれ季節の花を趣向を変えて描いた高さ180センチにもなるこの四双の大屏風は、制作途中で新聞に報じられるほど、当時世間の耳目を集めていました。 大正期の櫻谷は、独特な色感の絵具を用いたり、顔料を厚く盛り上げ、筆跡を立体的に残し油彩画のような筆触に挑戦しています。そのために櫻谷は、"技巧派"とか"大正の呉春"とか、"最後の四条派"などと称されましたが、櫻谷の真骨頂は、それに収まらない極めて近代的なもので、古典画題に時代を超越する現代性を与え、リアルな人間的な感情を繰り込んでいます。絵の中の花鳥動物たちは櫻谷の筆を通して息を吹き返し、生き生きと輝きはじめ、とりわけ、動物が折節にみせる豊かな表情が観る者の心に沁みます。江戸時代中期京都で生まれた円山四条派の代表的な画家たちによる花鳥画表現を併せて紹介することで、櫻谷の「生写し」表現の特質をライトアップします。
https://sen-oku.or.jp/program/20240316_spotlightonokoku/
ダニエル・ブラッシュ展
― モネをめぐる金工芸

2024年1月19日(金)〜2024年4月15日(月)
素材の詩人であり、金属加工職人であり、宝飾職人、哲学者、エンジニア、画家、そして彫刻家でもある現代アメリカのアーティスト、ダニエル・ブラッシュ(1947年〜2022年)の卓越した作品を日本で初めて紹介する展覧会。 「アルミニウム、スチール、ゴールド、絵画」と題した第1章では、ジュエリーから芸術作品、オブジェまで、ブラッシュの幅広い作品の中に見られる、伝統的な芸術のカテゴリーを超えた多様な素材や表現方法をご紹介します。第2章では、ブラッシュの連作「モネについて考える」 にハイライトを当て、素材の特性を活かして卓越した極めて優美なオブジェを生み出す彼の類いまれな能力を探ります。 ブラッシュは、カーネギー工科大学の美術学校卒業後、ジョージタウン大学で教授として芸術哲学を教え、1978年に妻オリヴィアとニューヨークに移り創作に集中する生活を始めてからは、自身の無数のアンティーク旋盤とギヨシェ彫り機のコレクションに囲まれながら絵画、金工、ジュエリーなど様々な活動を続けました。2022年イサム・ノグチ賞受賞。本展は、「Cuffs & Necks」展(2017年レコール パリ本校、2018年ニューヨーク)、「DANIEL BRUSH AN EDIFYING JOURNEY」展(2023年香港・レコール アジアパシフィック)に続く個展です。
https://www.2121designsight.jp/gallery3/daniel_brush/
企画展「未来のかけら: 科学とデザインの実験室」
2024年3月29日(金)- 2024年8月12日(月・祝)
21_21 DESIGN SIGHTでは、2024年3月29日より企画展「未来のかけら: 科学とデザインの実験室」を開催します。展覧会ディレクターには、幅広い工業製品のデザインや、先端技術を具現化するプロトタイプの研究を行うデザインエンジニアの山中俊治を迎えます。 みなさんが思い浮かべる未来は、どのような姿でしょうか。あまりに壮大で漠然としており、はっきりとした輪郭をつかむことは難しいかもしれません。しかし、だからこそクリエイターたちは、未来に対するさまざまな可能性に思いをはせます。美しく、驚きにあふれた、より魅力的な世界を想像し、プロトタイプを通じて確かめるのです。今わたしたちが未来のかたちをはっきりと描くことはできなくても、生み出された「未来のかけら」を通じて、その一部にそっと触れることはできるかもしれません。 本展では、山中が大学の研究室でさまざまな人々と協働し生み出してきたプロトタイプやロボット、その原点である山中のスケッチを紹介するとともに、専門領域が異なる8組のデザイナー・クリエイターと科学者・技術者のコラボレーションによる多彩な作品を展示します。最先端技術や研究における先駆的な眼差しとデザインが出合うことで芽生えた、未来のかけらたちを紹介します。 多様な視点が交わり、想像力が紡がれる会場で、科学とデザインが織りなす無数の可能性と、まだ見ぬ未来の世界に向かうデザインの楽しさを体感する機会となれば幸いです。
https://www.2121designsight.jp/program/future_elements/
企画展 歌と物語の絵 
― 雅やかなやまと絵の世界

2024年6月1日(土)〜7月21日(日)
古来、語り読み継がれてきた物語は、古くから絵巻物など絵画と深い関係にありました。和歌もまた、三十一文字の世界が絵画化されたり、絵に接した感興から歌が詠まれたりと、絵画との相互の刺激から表現が高められてきました。物語絵や歌絵の特徴のひとつは、精細な描写と典雅な色彩。宮廷や社寺の一級の絵師が貴人の美意識に寄り添い追求した「やまと絵」の様式を継承することでしょう。広い階層に広がった近世には自由で個性豊かな屏風、絵巻も登場します。 本展では館蔵の住友コレクションから、近世初期の物語絵と歌絵を選りすぐって紹介します。
https://sen-oku.or.jp/program/20240601_yamato-e_tokyo/
企画展「ゴミうんち展」
2024年8月30日(金)〜 2025年1月26日(日)
私たちの頭に擦り込まれてしまっている『ゴミ』のイメージを変えられないだろうか。早速、竹村眞一さんに相談すると、ゴミとうんちがくっついた。とても面白いと思った。ゴミを廃棄されるものではなく、これからの社会をつくる重要なマテリアルにして、うんちを循環する宝物に戻す。すでにこの動きはそこここで芽生え始めている。この展覧会で『循環』という概念を、創造的に数歩前へ進めたいと思う。 展覧会ディレクター:佐藤 卓 この世界には本来、ゴミもうんちも存在しない。すべて貴重な資源として循環してゆく。ゴミやうんちが出るのは「デザインの失敗」である。 わが国には、ゴミやうんちを創造的に循環利用する社会OSがあった。この「江戸のエコ」も現代と似た環境危機からのV字回復だった。今度は同じことを地球規模でやるだけだ。その準備が出来つつあることを、この展覧会では示したい。 あらゆるものが美しく循環する「地球のOS」を継承・更新し、人間を含むあらゆる存在が大らかに生きられる世界を再設計する旅へ、私たちはようやく出発するところだ。
https://www.2121designsight.jp/program/pooploop/
特別展 昭和モダーン
モザイクのいろどり 板谷梅樹の世界

2024年8月31日(土)〜9月29日(日)
昭和時代、モザイク画で人々を魅了した板谷梅樹(いたや・うめき 1907-1963)という作家をご存知ですか。モザイク画は陶片などのかけらを寄せあわせ、絵や模様を生み出すもので、19世紀末のアール・ヌーヴォーの流行と共に欧米から日本に伝わりました。 梅樹は、ステンドグラスに惹かれ、近代陶芸の巨匠であった父・波山(1872-1963)が砕いた陶片の美しさに魅了され、モザイク画を発表します。代表作は、旧日本劇場一階玄関ホールの巨大なモザイク壁画で、陶片の色彩を活かした壮大なモザイク壁画は、当時の人々を驚嘆させたに違いありません。帝国美術院展覧会(帝展)をはじめ公募展にモザイク画などを発表した梅樹は、モザイク作家として活躍しました。 本展では、梅樹が手掛けたエキゾチックなモザイク画、美しい飾筥やペンダントヘッドなどの愛らしい装飾品を通して、板谷梅樹の人となりに迫ります。
https://sen-oku.or.jp/program/20240831_itayaumeki/
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