ラクティブ六本木では、六本木で開催中のアートイベントの情報を開催日順にご案内しております。
六本木では、デザイン・アートのイベントが常にあちらこちらで開催されております。
心を豊かにするアートイベントにぜひ足をお運び下さい。作品開催中のイベントの詳細情報は、各施設までお問い合わせください。
六本木アートナイト2023
2023年5月27日(土) 〜 5月28日(日)
六本木アートナイト実行委員会は、六本木の街を舞台にしたアートの饗宴「六本木アートナイト2023」を2023年5月27日(土) 〜 5月28日(日)の2日間にわたり開催いたします。2009年の開始から今回で12回目※を迎える「六本木アートナイト」は、大都市東京における街づくりの先駆的なモデル創出を目的に、東京を代表するアートの祭典として浸透してきました。

今回は国内外で活躍する現代アーティストの栗林隆+Cinema Caravan、鴻池朋子をメインアーティストに迎えます。「都市のいきもの図鑑」をテーマに、自然界の大いなる営みや循環という視点から、都市に生きる命を想像することで意識していなかった多様な繋がりを感じられる作品が、六本木の街を舞台に展開されます。メインアーティストをはじめ、気鋭のアーティストらとともに、現代アート、デザイン、映像、パフォーマンス、またオンラインによるコンテンツも実施予定です。

「六本木アートナイト2023」会期中は、美術館をはじめとする文化施設、大型複合施設、商店街とも連携し、展覧会の特別プログラムや開館延長など連動企画も行います。国内外のアートが集まり、グルメ、ショッピング、映画が楽しめる六本木。驚きと感動、出会いに満ちたアートで彩られる六本木を、ぜひお楽しみください。
https://www.roppongiartnight.com/2023/
ルーヴル美術館展 愛を描く
2023年3月1日(水)〜6月12日(月)
人間の根源的な感情である「愛」は、古代以来、西洋美術の根幹をなすテーマの一つでした。ギリシア・ローマ神話を題材とする神話画、現実の人間の日常生活を描く風俗画には、特別な誰かに恋焦がれる神々・人々の情熱や欲望、官能的な悦び、あるいは苦悩や悲しみが、様々なかたちで描かれています。

一方、宗教画においては、神が人間に注ぐ無償の愛、そして人間が神に寄せる愛が、聖家族、キリストの磔刑、聖人の殉教といった主題を介して、象徴的に表されています。 本展では、西洋社会における様々な愛の概念が絵画芸術にどのように描出されてきたのか、ルーヴル美術館の膨大なコレクションから精選された70点余りの絵画を通して浮き彫りにします。16世紀から19世紀半ばまで、約350年にわたる愛の表現の諸相をひもとく、かつてない趣向の展覧会です。ぜひご期待ください。
https://www.ntv.co.jp/love_louvre/
蔡國強 宇宙遊 ―<原初火球>から始まる
2023年6月29日(木) 〜 2023年8月21日(月)
6月29日(木)から8月21日(月)まで、国立新美術館の企画展示室1Eで「蔡國強 宇宙遊 ―<原初火球>から始まる」が開催されます。 中国出身の国際的芸術家、蔡國強(ツァイ・グォチャン/さい・こっきょう、1957年生)の大規模な個展で、サンローランとの共催により開催。〈原初火球〉を宇宙の誕生になぞらえた起点とし、作家自身の活動の旅として、宇宙や見えない世界などをテーマとする展覧会です。 蔡は東洋哲学、社会問題を作品の基本コンセプトとし、火薬絵画、インスタレーションや屋外爆破プロジェクトなどで評価されています。1986年末から約9年間、美術家としての成長に重要な時期を日本で過ごし、1995年からはニューヨークに拠点を移して活動しています。
https://www.nact.jp/exhibition_special/2023/cai/index.html
ワールド・クラスルーム:
現代アートの国語・算数・理科・社会

2022年4月19日(水)〜 2023年9月24日(日)
1990年代以降、現代アートは欧米だけでなく世界の多様な歴史や文化的観点から考えられるようになりました。それはもはや学校の授業で考える図画工作や美術といった枠組みを遙かに越え、むしろ国語・算数・理科・社会など、あらゆる科目に通底する総合的な領域ともいえるようになってきました。それぞれの学問領域の最先端では、研究者が世界の「わからない」を探求し、歴史を掘り起こし、過去から未来に向けて新しい発見や発明を積み重ね、私たちの世界の認識をより豊かなものにしています。現代アーティストが私たちの固定観念をクリエイティブに越えていこうとする姿勢もまた、こうした「わからない」の探求に繋がっています。そして、現代美術館はまさにそうした未知の世界に出会い、学ぶ「世界の教室」とも言えるでしょう。 本展は、学校で習う教科を現代アートの入口とし、見たことのない、知らなかった世界に多様な観点から出会う試みです。展覧会のセクションは「国語」、「社会」、「哲学」、「算数」、「理科」、「音楽」、「体育」、「総合」に分かれていますが、実際それぞれの作品は複数の科目や領域に通じています。また、当館の企画展としては初めて、出展作品の半数以上を森美術館のコレクションが占める一方、本展のための新作も披露され、50組を超えるアーティストによる学びの場、「世界の教室」が創出されます。
https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/classroom/index.html
私たちのエコロジー
2023年10月18日(水)〜 2024年3月31日(日)
産業革命以降人類が地球に与えた影響は、それ以前の数万年単位の地質学的変化に匹敵すると言われています。環境危機は喫緊の問題であり、現在、国際的なアートシーンにおいても重要なテーマとして多くの展覧会が開催されています。
今日の環境危機を引き起こした人間中心主義を脱し、私たち人間と他のすべての存在との新たな関係性を構築する、持続可能な未来の可能性は残されているのでしょうか。本展では「エコロジー」を調和や循環として広く捉え、人間同士のコミュニティ、人間をも含む生態系、人間が認知できない世界の在り様も包含する新しい「循環」の在り方について考えます。タイトルの「私たちのエコロジー」は、私たちとは誰か、地球環境が誰のものなのか、という問いも投げかけています。
展示では、歴史的な作品から本展のための新作まで多様な作品を紹介します。例えば、地球温暖化と経済格差への抗議として、アグネス・ディーンズが資本主義を象徴するニューヨークのマンハッタンに小麦畑を出現させた1982年の作品は、今日の世界を見つめ直す機会を提供してくれます。また、高度経済成長の裏で環境汚染が問題となった1950〜70年代の日本で制作・発表されたアートを再検証し、現在の環境問題を日本という立ち位置からも見つめ直します。さらに、森美術館をひとつの環境と捉え、可能な限り輸送を減らし、資源を再生利用するなど、エコロジカルな展覧会制作を試みます。
本展は、現代アートとアーティストたちがどのように環境問題に関わってきたか、関わることができるのかを考察しながら、地球全体の持続可能な未来の残された可能性を探求しようとするものです。
https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/eco/index.html
ディズニー・アニメーション・イマーシブ・エクスペリエンス
2023年4月29日(土)〜 8月31日(木)
「ディズニー・アニメーション・イマーシブ・エクスペリエンス」は、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオと、ライトハウス・イマーシブ・スタジオの協力のもとお届けする、まるでディズニー映画の中に入り込むような体験を生み出すディズニー初の完全没入型イベントです。2022年末に北米でスタートし、日本が記念すべき海外巡回1か国目となります。 ディズニー・アニメーションが生み出した名作映像と名曲を通じて、ディズニーの芸術とレガシーの世界に足を踏み入れ、『アナと雪の?王』『リトル・マーメイド』『ベイマックス』などのクリエイターによる音楽、アート、そしてアニメーションに囲まれる貴重な空間をお届けします。
https://dijp2023.com/
企画展「The Original」
2023年3月3日(金)〜 6月25日(日)
21_21 DESIGN SIGHTでは、2023年3月3日より企画展「The Original」を開催します。展覧会ディレクターには、デザインジャーナリストの土田貴宏を迎えます。 本展では、世の中に深く影響を与えるデザインを「The Original」と定義し、紹介します。ただし、ここでいう「The Original」は必ずしもものづくりの歴史における「始まり」という意味ではありません。多くのデザイナーを触発するような、根源的な魅力と影響力を備え、そのエッセンスが後にまで繋がれていくものです。 これまで21_21 DESIGN SIGHTでは、「デザインは生活を楽しく、豊かにし、思考や行動の可能性を広げてくれるものである」という考えに基づき展覧会を開催してきました。生活の中にある多様なデザインは、その歴史の中で影響しあい、時代に求められる形へと展開し続けています。しかし、生活様式が目まぐるしく変化する現代の社会では、そのデザインのエッセンスを見失いがちであるだけではなく、溢れる情報の中で、それに出会おうとする意欲すらも薄れているかもしれません。 世界の流行や潮流(トレンド)に適応することではなく、目の前にあるデザインの参照点であり、すべての端緒となる「The Original」をたどること。そしてあらためて見つめなおすことは、デザインの時間を超えた文脈と、それらを生み出したデザイナーたちとのつながりをもたらすでしょう。 会場では、デザインの第一線で活躍する3名―本展ディレクターの土田、企画原案の深澤直人と企画協力の田代かおるによって選ばれた100点以上のプロダクトを展示。家具、食器からテキスタイルや玩具などの「The Original」が並びます。あわせてその魅力を伝える写真やテキスト、選考過程や関係性を説明する資料などを通して、「The Original」の背景にある考え方をあますところなく紹介します。 私たちの日常にあるデザインをつぶさに見ていくと、創造の原点となったものは個人と社会のヴィジョンの交点に生まれてきたとも言えます。それらに「The Original」として再び目を向けることが、未来のデザインを生み出し、思考や行動の可能性を広げることにつながると信じています。
https://www.2121designsight.jp/program/original/
フジフイルム・フォトコレクション特別展 シリーズ第2弾
「写真表現と技法の結晶化」

2023年3月30日(木)〜6月28日(水) (最終日は16:00まで)
フジフイルム スクエア 写真歴史博物館は、当社所蔵の「フジフイルム・フォトコレクション」より精選した作品を再構成してご紹介する「フジフイルム・フォトコレクション特別展」のシリーズ第2弾を開催いたします。 「フジフイルム・フォトコレクション」は2014年、富士フイルム株式会社の創業80周年を機に「写真文化を守る」ことを基本理念として創設された写真コレクションです。幕末・明治から現代に至る、日本を代表する101人の写真作家の歴史的価値の高い作品を1点ずつ収集した101点からなる本コレクションは、日本の写真史と写真界の発展の軌跡をご覧いただける稀有なコレクションとして、これまでに全国の美術館や博物館など、のべ18回の巡回展示を重ね、多くのお客さまにお楽しみいただいております。また2018年には、公益社団法人企業メセナ協議会が主催する「メセナアワード2018」において、富士フイルムフォトサロンおよび写真歴史博物館の運営とあわせ、本コレクションの収蔵・展示が総合的に評価され、優秀賞「瞬間の芸術賞」を受賞しました。 「フジフイルム・フォトコレクション」は2001年までに撮影された、いわゆるデジタル以前の写真作品を収集したコレクションですが、初期の写真技法である鶏卵紙や、20世紀以降、一般に広く普及したゼラチン・シルバー・プリント、発色現像方式印画など、さまざまな技法で制作された写真作品を幅広く収蔵していることもその特徴のひとつです。デジタル以前の写真には、撮影するフィルムの感度や大きさ、枚数、また薬液を使った現像処理など、物理的な制約や困難が多くありましたが、写真として表現したい、写真として残したいという写真家たちの強い欲求と奮闘によって、写真表現と技法が結晶化し、最終的な表現形態として"モノ"としての写真が制作され、残されてきました。 本展は2021年に開催し、ご好評をいただきました「フジフイルム・フォトコレクション特別展『師弟、それぞれの写真表現』」に続くシリーズ第2弾として「写真表現と技法の結晶化」をテーマに、本コレクションより約20点の写真作品を精選して展示いたします。技法や制作年代の異なるプリント、フィルムサイズの違いによる表現の多様さを観察することにより、デジタル以前における"モノ"としての写真の魅力を再発見していく試みです。本展が、見方を変えるたびに湧き出す「フジフイルム・フォトコレクション」のもつ計り知れない魅力をご堪能いただける機会となれば幸いです。
https://fujifilmsquare.jp/exhibition/230330_05.html
NACT View 02 築地のはら
2023年1月12日(木)〜5月29日(月)
第二回目には、2次元と3次元の融合をテーマに、実写にアニメーションを合成した映像やプロジェクションマッピングなど新しい切り口の作品を制作するアニメーション作家・築地のはら(つきじ・のはら、1994年生)の作品を展示します。
https://www.nact.jp/2022/nactview-02/
虫めづる日本の人々
2023年7月22日(土)〜9月18日(月・祝)
虫は古くから、和歌、物語、美術作品に登場し、季節の移り変わりや、人の心情を表わすものとして大事な役割を果たしています。また、中国から伝来し日本で珍重された草虫図の中にも、多くの虫たちが描かれています。特に江戸時代には、博物学などの様々な影響を受け、多彩な草虫図が生み出されました。本展では大勢の人々が虫に親しんだ江戸時代を中心に、古くから育まれ現代へと受け継がれた日本の虫めづる文化をご紹介いたします。
ヘザウィック・スタジオ展:共感する建築
2023年3月17日(金)〜 6月4日(日)
1994年にロンドンで設立されたヘザウィック・スタジオは、世界各地で革新的なプロジェクトを手掛ける、いま、世界が最も注目するデザイン集団のひとつです。創設者トーマス・へザウィック(1970年、イギリス生まれ)は、子どもの頃、職人が作った小さなものに宿る魂に心を躍らせていたと言います。建築という大きな建物や空間にも、その魂を込めることはできるのか。この問いがヘザウィック・スタジオのデザインの原点となりました。すべてのデザインは、自然界のエネルギーや建築物の記憶を取り込み、それが大規模な都市計画であっても、ヒューマン・スケールを基準とするという信念に基づいています。その根底には、プロダクトや建築物というハードのデザインよりも、人々が集い、対話し、楽しむという空間づくりへの思いがあるのかもしれません。モノやその土地の歴史を学び、多様な素材を研究し、伝統的なものづくりの技術に敬意を払いながら、最新のエンジニアリングを駆使して生み出される空間は、誰も思いつかなかった斬新なアイデアで溢れています。 本展では、主要プロジェクトを「ひとつになる」、「みんなとつながる」、「彫刻的空間を体感する」、「都市空間で自然を感じる」、「記憶を未来へつなげる」、「遊ぶ、使う」の6つの視点で構成し、人間の心を動かす優しさ、美しさ、知的な興奮、そして共感をもたらす建築とは何かを探ります。
https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/heatherwick/index.html
吹きガラス 妙なるかたち、技の妙
2023年4月22日(土)〜6月25日(日)
吹きガラスは、ドロドロに熔けた熱いガラスに息を吹き込み、風船のように膨らませて器を作る技法です。直接手で触れることなく、ガラスの温度や状態を見定めながらスピーディに器を形づくる吹きガラスは、ガラスという素材の性質を活かした、まさにガラスならではの技法といえます。 紀元前1世紀に遡る吹きガラスの登場によって、ガラス容器の生産・流通が大きく変化しただけでなく、ガラスならではの〈かたち〉が開花しました。本展覧会では、そのような吹きガラスならではの表現を生み出した作り手の〈技〉に注目しながら、古今東西の特色ある吹きガラス作品をご覧いただきます。あわせて、現代のガラス作家や研究者とコラボレーションした研究成果をご紹介し、かつての名もなき吹きガラス職人たちの創意工夫に迫ります。 作り手目線で作品を味わいながら、吹きガラスの魅力を再発見していただけますと幸いです。
https://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2023_2/index.html
〜Life in Detail〜 X-H2作品展
第一部:2023年5月5日(金・祝)〜5月25日(木)
第二部:2023年5月26日(金)〜6月15日(木)

富士フイルムのXシリーズは、更なる進化を遂げています。 「Xマウントシステム」を発表・発売して10周年となる今年、立て続けに2機種のフラグシップ機をラインアップに追加。 1機種目は、積層構造の裏面照射型イメージセンサーを搭載した"高速"フラグシップである「X-H2S」。そして、2機種目が、約4,020万画素の高解像センサーを搭載した"高画質"フラグシップの「X-H2」です。 本展では、高画質フラグシップである「X-H2」で撮影された国内外のフォトグラファーの作品を展示いたします。風景、ポートレート、マクロ、スナップなど、ジャンルは多岐にわたります。新世代センサーとプロセッサー、そして高品質なXFレンズの組み合わせで実現した圧倒的な解像感。肉眼では捉えきれない被写体の微細なディテールをぜひご覧ください。
https://fujifilmsquare.jp/exhibition/230505_04.html
気ままなボス猫『ケンジ』
〜 猫フォトの撮り方・魅せ方教えるべや 〜

2023年5月26日(金)〜6月8日(木)
フジフイルム スクエアは、2023年5月26日(金)から6月8日(木)の2週間にわたり、写真家土肥美帆氏による北海道に住む"ボス猫・ケンジ"の撮りおろし作品を集めた写真展を開催します。 本企画写真展は、インスタグラムのフォロワー8万人を誇る"ボス猫・ケンジ"の写真作品を約50点展示(予定)。思わず笑ってしまう、ツッコミたくなるようなボス猫・ケンジのユニークな表情を捉えた作品を鑑賞しながら、ほっこり気分が味わえる写真展です。 近年、プロ写真家や趣味で写真を楽しむ方だけではなく、若年層を含む幅広い年齢層に被写体として大人気の「猫」。長年、"ボス猫・ケンジ"を撮り続ける土肥氏ならではの視点で、映える猫フォト撮影のコツや撮りためた猫フォトの楽しみ方についてもパネルや、土肥氏によるトークイベントで紹介いたします。 猫が好きな方はもちろん、そうではない方も写真の新たな楽しみ方を発見しながら、ボス猫「ケンジ」の日常をお楽しみください。
https://fujifilmsquare.jp/exhibition/230526_02.html
特別展 木島櫻谷 
― 山水夢中―

2023年6月3日(土)〜 7月23日(日)
近代の京都画壇を代表する存在として近年再評価がすすむ日本画家・木島櫻谷(このしま・おうこく1877−1938)。 動物画で知られる櫻谷ですが、生涯山水画を描き続けたことも見逃せません。

日々でかけた京都近郊から毎年の旅行まで、青年時代に日本各地の風景を写生した成果は、西洋画の空間意識も取り入れた近代的山水画を切り拓くこととなりました。一方、幼い頃より漢詩に親しみ、また中国や日本の古画を愛した櫻谷は、次第に中華文人の理想世界を日本の風景に移し替えたような、親しみやすい新感覚の山水表現に至ります。

本展では風景スケッチやコレクションした絵画や盆石もあわせて紹介。多彩な山水画を一望しながら、根底にあり続けた心の風景を探ります。
https://sen-oku.or.jp/program/2023_konoshimaokoku_tokyo/
テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ
2023年7月12日(水)〜10月2日(月)
本展は、英国・テート美術館のコレクションより「光」をテーマに作品を厳選し、18世紀末から現代までの約200年間におよぶアーティストたちの独創的な創作の軌跡に注目する企画です。 「光の画家」と呼ばれるジョセフ・マロード・ウィリアム・ターナーや風景画の名手ジョン・コンスタブルといったイギリス美術史を彩る重要な画家たちの創作、クロード・モネをはじめとする印象派の画家たちによる光の描写の追求、モホイ=ナジ・ラースローの映像作品やバウハウスの写真家たちによる光を使った実験の成果、さらにブリジット・ライリー、ジェームズ・タレル、オラファー・エリアソン等の現代アーティストによってもたらされる視覚体験にまで目を向けます。 本展では、異なる時代、異なる地域で制作された約120点の作品を一堂に集め、相互に呼応するようなこれまでにない会場構成を行います。様々なアーティストの作品を通じて光の表現の豊かな世界との新たな出会いをご期待ください。
https://tate2023.exhn.jp/
企画展 楽しい隠遁生活 
―文人たちのマインドフルネス

2023年9月2日(土)〜 10月15日(日)
東洋の山水画には、生き方の理想や文学的なテーマが隠されています。とりわけ文人画には、厳しい現実から逃避するために積極な隠遁をめざす「過激な」隠遁から、田舎暮らしのスローライフを求める「楽しい」隠遁まで、実に多種多様な隠遁スタイルが見いだせます。 「今この瞬間に意図的に意識を向け、評価をせずにとらわれのない状態で、ただ観ること」を楽しんだ中国や日本の文人たちのマインドフルネスを求めて描かれた多様な隠遁スタイルを紹介します。
https://sen-oku.or.jp/program/20230902_joifulseclusion/
イヴ・サンローラン展
2023年9月20日(水)〜12月11日(月)
20世紀のファッション界を席巻し「モードの帝王」とよばれたイヴ・サンローラン。 イヴ・サンローランは1958年にクリスチャン・ディオールの急死をうけ、「クリスチャン・ディオール(DIOR)」のデザイナーとして鮮烈なデビューを飾ります。1962年からは自身のブランド「イヴ・サンローラン」を発表。それ以来、2002年に引退するまで約半世紀にわたり女性の装いに変革を起こし、世界のファッションシーンをリードし続けてきました。 本展はイヴ・サンローラン美術館パリによる全面協力を得て、日本で初めて開催される回顧展です。 イヴ・サンローランは40年間の活動を通じて、多様な文化や歴史から刺激を受けながら普遍的なスタイルを提案し続けました。序章と11章から構成される本展では、ディオールでのデビューから、ブランドとして初のコレクション、そして独自のスタイルを確立するまでを、イヴ・サンローランによるルック110体のほかアクセサリー、ドローイング、写真によって一堂にご紹介します。イヴ・サンローランのクリエイションが生み出す豪華絢爛な美の世界をご堪能ください。
https://ysl2023.jp/
マティス 自由なフォルム
2024年2月14日(水)〜5月27日(月)
20世紀最大の巨匠の一人アンリ・マティス(1869-1954)。大胆な色彩表現が特徴であるフォーヴィスムの中心人物として20世紀初頭、パリで頭角を現します。後半生を過ごすこととなるニースでは、アトリエで様々なモデルやオブジェを精力的に描く一方で、マティスは色が塗られた紙をはさみで切り取り、それを紙に貼り付ける技法「切り紙絵」に取り組みます。 本展はフランスのニース市マティス美術館の所蔵作品を中心に、切り紙絵に焦点を当てながら、絵画、彫刻、素描、版画、テキスタイル等の作品やマティス旧蔵のオブジェ等を紹介するものです。切り紙絵が日本でまとめて展示されることはきわめて稀で、マティスの記念碑的な表現方法に触れる貴重な機会となるでしょう。 (※本展は当初 2021年に開催を予定していましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により開催を延期していました。)
https://matisse2024.jp/
TOTOギャラリー・間 企画展
How is Life?
――地球と生きるためのデザイン

2022年10月21日(金)〜2023年3月19日(日)
10月21日(金)から2023年3月19日(日)まで、TOTOギャラリー・間 企画展 How is Life? ――地球と生きるためのデザインが開催されます。 21世紀に生きる私たちは豊かな暮らしを享受する一方で、気候変動や社会格差、感染症の拡大等による世界情勢の変化など、さまざまな課題に直面しています。こうした状況を受け、地球環境に対して建築に何ができるのか、TOTOギャラリー・間の運営委員によって議論が重ねられました。その過程で、建築を「人びとの暮らしをよりよくすることに奉仕するもの」として捉え直し、生活に関連するあらゆる分野に目を向けると、私たちを取り巻く障壁に風穴を開けるような事例の芽がいたるところで見つかりました。こうした議論やリサーチが、建築やデザインを介した、成長を前提としない繁栄のあり方を探る本展のテーマ「地球と生きるためのデザイン(Designing for our Earth)」へと発展しています。 会場では、本展キュレーターチームからの問いかけ「How is Life?」に答えている古今東西の多彩な事例が紹介されます。一例として、2018年にフランスで開催された展覧会「Capital Agricole(キャピタル・アグリコール)」では、色鮮やかなドローイングなどを通じて、農業と共存するパリと周辺都市の未来像を提示。岐阜県の「藤村記念堂」(設計:谷口吉郎)は、地元出身の文豪を慕う人びとの熱意に建築家が呼応し、物資に乏しい戦後の山村において、子供や女性を含む村人たちの手で1947年に建設されました。 かつて存在した営み、現在進行形で行われている取り組み、さらに今の日本ではまだ見ることができないものなど、私たちが知る都市や建築とは別の可能性を感じさせるこうしたプロジェクトが提示されます。
https://jp.toto.com/gallerma/ex221021/index.htm